加齢黄斑変性による失明を回避する方法
眼というのは人間の器官の中で最も重要なものでしょう。人間が得ている情報の90％以上は眼から入る情報だといわれています。また、眼から入る情報は膨大すぎるので、見たことのほとんどすべてを3分で忘れてしまうように脳ができているといわれます。
そういう大事な器官ですから、失明というのは人生において最も恐れる事態の一つだと思います。
失明になる原因はさまざまありますが、近年急増している失明原因がこのサイトで扱っている加齢黄斑変性なのです。糖尿病や緑内障も失明の原因としては順位が高いのですが、それに追随しているのが加齢黄斑変性なのです。
ですので加齢黄斑変性による失明はどうしても避けたいものです。
加齢黄斑編成による失明を回避するにはどうすればいいのでしょうか。それは何と言ってもまず早期発見、早期治療です。
中高年の方で、ステーキや焼き肉など脂肪、コレステロールの高い食品を好む男性で、喫煙者は時々一眼ずつ見え方をチェックすることをお勧めします。
今までの見え方と変化があれば眼科専門医を受診することが必要です。早期発見、早期治療は失明回避の最良の手段です。
また、治療方法もいくつかありますが、どれを選ぶかが重要です。手術方法にはさまざまあります。レーザー光凝固術、脈絡膜新生血管抜去術、黄斑移動術、光線力学的療法です。
このうち、レーザー光凝固術、脈絡膜新生血管抜去術、黄斑移動術はいずれも眼にダメージを与えてしまったり、加齢黄斑変性を治療するものの、視力低下や失明を招いてしまう恐れもあります。
このうち最近の手術方法では光線力学的療法がよく用いられます。光線力学的療法とは、まず特殊な薬剤を患者の静脈から点滴で注入します。この薬剤は、黄斑部の新生血管のところに集まる性質を持っています。この薬を注入したあとに、黄斑部の新生血管に弱いレーザー光を照射します。すると、新生血管に集まっていた薬が化学反応を起こし、活性酸素を発生させるのです。この活性酸素は新生血管の中の血液と結びつき、新生血管内に血栓を作ります。この血栓で新生血管を詰まらせて萎縮させてしまうのです。新生血管が萎縮すれば、黄斑変性症の症状は進行が止まり、視力低下や視野狭窄もそれ以上は進まないことになります。
なお、費用は2、3日の入院費込みで40〜60万円ほどです。2004年春から健康保険が適用されたので、自己負担額はこの1〜3割になります。
