加齢黄班変性症の手術方法

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加齢黄班変性症の抜本的な治療法はまだないと言われています。その中でも加齢黄班変性の手術方法をいくつか紹介します。

レーザー光凝固

加齢黄班変性症の手術方法の中では古い手術方法。レーザーをあてられる位置に新生血管があれば効果はありますが、そうでなければ視力低下を起こすことがあるというデメリットもあります。そのため最近は次に紹介する光線力学的療法が選ばれる事が多いです。この手術方法は新生血管が黄班の中心に及んでいないときに実施されます。再発し易いというデメリットもあります。/p>

光線力学的療法(PDT)

ごくわずかな光に反応する薬ベルテポルフィン(ビスダイン)を腕の静脈に点滴で送り、薬が新生血管に集まったところで弱いレーザーを83秒間照射して新生血管をふさぐ方法で網膜への影響が少ないので中心窩に新生血管がある症例に特に有効です。保険適用されています。点滴10分、レーザー1.5分、全体でも30分で終了します。新たな病変が出現すると再治療(3ヶ月に1回程度。新生血管がまた出てくるので何回か実施する必要があります。

この手術方法は平均すると一人2回治療が必要と言われます。放置すれば数年で失明に近い状態になるのを、この治療で、視力がup又は維持されている人は87%、下がった人は13%程度まで実績があがっています。この治療後は一定期間日光に当たれません。(特に初回治療時は2-3日入院) 視力が0.5以下になってしまってから実施する事が多いようです。病変のタイプによっては効果が弱いこともあります。PDT認定医であること、専用のレーザー機器が必要なので手術が受けられる施設は限られています。デメリットとしてはやはり高額になってしまい、費用は2泊3日の入院で50万円程度ですが、30%健保負担、更に高額医療費の適用を受けて、自己負担5-10万円になります。

薬物治療による手術

脈絡膜新生血管が発生する原因として、VEGF(血管内皮増殖因子)が大きく関係していると考えられています。そのためVEGFを阻害することにより脈絡膜新生血管を退縮させる手術方法です。現在認可されているVEGF阻害薬にはマクジェンとルセンティスという2種類の薬があり、いずれも目の中(硝子体腔)に6週あるいは4週ごとに注射します。

加齢黄班変性には萎縮型と滲出型があります。ここで紹介したのは滲出型に対する手術法で、萎縮方には残念ながら手術方法は現在はありません。

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