加齢黄斑変性の治療の時の病院での過ごし方
加齢黄斑変性の治療方法は確立しきっていません。それぞれの治療法に長所短所があり、患者によって選択したり組み合わせたりします。
その中で最近では光線力学的療法と呼ばれる治療が副作用は視力低下の影響が少ない治療法として登場しています。
この治療方法は簡単に説明しますと、病院で光が当たると化学反応を起こす薬剤をまず、静脈に注射しておきます。そして薬剤が網膜の変性部に集まったところで、レーザー光線を照射します。従来の治療法では正常な網膜を傷つけるリスクもありましたが、このレーザー装置を使うと正常な網膜を障害する心配がありません。病気の変性部だけに化学反応を起こさせるのです。そのため、従来のレーザーのような副作用がないのです。
このように従来の治療法に比べてすばらしい治療法ですが、問題点もあります。まず、効き目ですが、病気を治すまでの効き目ではありません。目標は、悪化予防です。この治療をしても年齢が進むと悪化する可能性が報告されています。少しでも、進行を遅くできれば良いと考えてください。次の、問題点は、二日間の入院が必要なことです。薬剤が、体から出てしまう48時間は、遮光するための入院が原則です。退院後も、しばらくの間は、強い光に当たらないために、サングラスや、帽子、長袖服などが必要です。
加齢黄斑変性の治療後は病院で遮光の環境で2日間過ごすことになりますし、その後も少し制限された生活を送る必要があります。
そのため病院での過ごし方を事前に考えておくことをお勧めします。あまり強い光にあたれないわけですから仕事に支障のある方であればテレビやパソコンを長時間見られないので代わりの人にお願いしておくことも必要でしょう。
また時間の過ごし方も眼を酷使するようなテレビを見て過ごすことも難しいので、聞きたい音楽を用意しておくこともなども必要でしょう。
